目標点

2年前は物理部で派手な作品を作ること、去年は大学受験を済ませることが目標としてしっかり立っていたのだけれど、ここにきて目標を見失ってしまった。高校には物理部に加わりたくて入ったんだけどなー。この大学に入ったのは「とりあえず将来何がやりたくなっても大丈夫なように」ぐらいの理由だしなー。そんなわけでただでさえ調子悪いのに目標がないから頑張る気さえ湧かなくなってきつつある。高校の頃はやる気が枯れるのがひどく恐ろしかったものだけど、最近はあまり恐ろしくなくなってきた。これはまずいんじゃないのか。そう思いつつも、それでも今のやる気のわかない自分に慣れつつある。
目標だ。目標が必要だ。少なくても数年スパンの距離にある、大きな金字塔が。目の前のちっぽけな凸凹や障害物など気にならずに突っ切ってしまえるような、そんな大きな目標が。
...今までは遠くへ遠くへと目標を定めることで鈍感力をつけてここまできた。そんな今までの方法に疑問を持つようにもなっている自分がいる。迷う。一生を何に捧げようか。

研究者と芸術家は当たり前だがある直線の互いに対極の位置にいる。
目標は無限に先へは定めえない。人には一生があり、おそらく宇宙にも寿命があるのだから。
それを知りつつなお無限の彼方へ目標を定めるのが研究者だ。そうすることで「ノイズ」である人の主観を少しづつ除くことができる。数学的定理、物理法則、真理と呼ばれるものはそうして初めて人にとって近づきうるものになる。
逆に目標を目前に定めるのが芸術家だ。私は今なぜこんな状況にいるのか。いかにして欲するものを我が物とせんとするか。客観的真理?知ったことか、私の今のこの感覚こそが全てだ、と。
どっちもブレーキが「壊れた」ハッカー気質なのは同じなんだが。